トマトでの袋培地栽培施設の導入
農業大学校では、平成29年12月から、袋培地栽培施設でのトマト栽培に取り組んでいます。
この施設は、県が行っている農福連携事業の取組みの一環として、農業分野で働きたいと思っている障がいのある方々に農作業を体験していただけるように、通路を広く段差も少なくして整備したものです。
6月21日には、当該トマトで、障がいのある人等に、収穫作業を体験していただきました。学生も作業をサポートし、トマトの収穫作業を問題なく取り組むことができました。
また、施設内に環境測定装置を設置し、温度、湿度、炭酸ガス濃度、日射量などの施設内環境を「見える化」しています。学生は、これらの環境データーの活用と的確な生育の把握によって生産を改善していく考え方を学習しています。本年は、定植も遅く初作ということもあり、環境データーを生育制御へ十分に活用することができませんでしたが、来作は、生育と環境を関連づけて管理することで、より深く学習していけると考えています。
また、トマト袋培地栽培は、企業や生産現場での導入が増加している最新技術です。そのため、トマトの農業法人へ雇用就農を目指している学生たちにとっても、農福連携での取り組みをきっかけとして福祉施設等への就職を目指す学生たちにとっても、これらの経験が将来、役に立つものと期待しています。